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メルカリの生成AI画像・実物の写真のルール

メルカリは、2026年3月25日に公式のお知らせ「生成AI・加工画像を使った出品画像に関する注意点」を出しています(4月30日更新)。要点は次のとおりです。

  • 「生成AIで作ったイメージ画像や、強い加工を施した画像のみの掲載で出品をしないでください。」
  • 「イメージ画像を使用する際も、必ず「実物の写真」を掲載してください。」
  • 「画像を加工して、本来ある傷や汚れを消す行為は禁止されています。」
  • 「取引メッセージや事務局への連絡に、事実と異なる加工画像を使うのは禁止です。」(取引メッセージや事務局への連絡の話なので、購入者にも関わります)

出品者ガイドライン(2025年12月15日改定)などにも、実物の写真に関する定めがあります。

  • 「実際に手元にある商品の写真を掲載してください。」カタログ画像など、手元の商品以外の写真だけの掲載は避けるよう求めています。
  • 出品画像の違反例として、「実物の画像がない」「転載画像のみの掲載」「画質が粗いなどで商品の把握ができない」が挙げられています。
  • 他の会員が撮影した画像や、メルカリの外の文章・画像を無断で使うことは禁止されています。ただし、無断で使われたという申し立ては、権利者からしか受け付けていません。

なお、出品者ガイドラインや「禁止されている行為」のページには「AI」という言葉は出てきません。AI 画像の扱いは、上のお知らせと、実物の写真を求めるルールで定められている、と考えてください。

商品画像が AI・加工・使い回しか見分ける

画像だけで確実に見分ける方法はありません。次の手がかりを重ね、気になる点があれば、購入前に出品者に確かめるのが基本です。AI 画像の見分け方全般は、AI画像の見分け方で詳しく解説しています。

AI で作った画像の手がかり

  • 文字・ロゴ:ブランドのロゴ、型番のラベル、パッケージの文字が崩れていないか、読める言葉になっているか。
  • 細部:縫い目、ボタン、ファスナー、端子、ネジ穴の数や形が不自然でないか、左右で形が食い違っていないか。
  • 光と影:影の向きや、金属・ガラス・画面への映り込みが、周りと合っているか。
  • 背景:撮影した部屋らしさがなく、背景が不自然にぼけている、模様が不自然に繰り返されている、物の輪郭が背景に溶けている。
  • 枚数と角度:実物を撮った出品なら、角度違い、付属品、傷のアップなどがそろうことが多いものです。きれいな1枚だけ、どれも同じ構図、という出品は確かめる価値があります。

おかしな点が見つからないことは、実物の写真である証拠になりません。最新の生成AIではこうした破綻が出にくく、反対に本物の写真でも、強い圧縮や補正で似た不自然さが出ることがあります。手がかりは、出品者に確かめるきっかけとして使ってください。

傷を消す・色を変える加工の手がかり

  • 使い込まれているはずの場所(角、持ち手、画面の縁など)だけが、不自然になめらか。
  • 説明文の色と、写真の色が合わない。白が青白い、黄ばんでいるはずの物が真っ白。
  • 背景を白く切り抜いた写真ばかりで、実物の状態(傷・汚れ)が見えない。

加工の調べ方は、写真・画像が加工されているか調べる方法と加工を見破るアプリ・サイトで解説しています。

他人の写真の使い回しを調べる

警察庁は、オークション・フリマの詐欺の対策として、購入前に「取引相手が撮影した写真であることを確認してください。また、同じ画像が他の出品物に使われていないか確認してください。」と呼びかけています。

  • 商品画像を保存して、Google レンズなどで画像検索します。公式サイトの商品写真や、別の人の出品の写真と同じなら、手元の実物を撮った写真ではない可能性があります。
  • 見つからないことは、実物の写真である証拠になりません(画像検索で出てこない写真はAI?)。
  • 国民生活センターは2026年6月17日、フリマサイトの画像や文言を流用した悪質な通販サイトにも注意を呼びかけています。アプリの外のサイトに誘導されたら、取引しないでください。

買う前に確かめること

  1. 追加の写真を頼む。別の角度、付属品、傷のアップ、型番やシリアル番号のラベルなど。応じてもらえない、カタログのような写真しか出てこない場合は、見送るのも一つの判断です。
  2. 説明と写真の食い違いは、購入前にコメントで聞く。色、サイズ、型番、傷の有無など。やりとりは後で説明の材料になります。
  3. 出品ページを保存する。商品画像・説明・価格・出品者名がわかるようにスクリーンショットを残します。出品者は、最後の取引メッセージから2週間たつと出品を「完全に削除」でき、元には戻せません(スクショの残し方)。
  4. 補償の条件をそろえる。メルカリの全額補償サポートは、本人確認(eKYC)とメルカリ便の利用などが条件です(後述)。また、購入者ガイドラインは「商品説明や画像からの詳細を確認することができない商品を購入した場合、全額補償サポートの対象外です」としています。実物の写真がない出品は、それだけで補償の面でも不利になりえます。

写真と違う商品が届いたら:受取評価の前に

メルカリのヘルプは、「商品に問題があった場合は、評価を行わず、出品者に商品状態についてご連絡ください。」と案内しています。受取評価をすると取引が完了し、取引完了後は取引のキャンセルができません。

受取評価をしなくても、一定の時間がたつと自動で取引が完了します。らくらくメルカリ便は配達完了の2日後の13時以降、ゆうゆうメルカリ便などは発送通知の9日後の13時以降が目安です(出品者や事務局と連絡・相談している場合は、延長されることがあります)。届いたらすぐに確かめましょう。

① 開封の様子と問題の箇所を記録する

  • 開ける前の箱と伝票を撮り、開封を動画で撮る。中身を取り出して、問題の箇所を映すところまでを途中で止めずに撮ると、届いたときの状態を説明しやすくなります。
  • 問題の箇所を、出品ページの写真と同じ向きで撮る。色の違いは、自然光の下で、白い紙などを横に置くと伝わりやすくなります。
  • 撮ったファイルは加工しない。メルカリは、事務局への連絡に事実と異なる加工画像を使うことを禁止しています。トリミングや明るさの補正も、相手から「加工した」と言われる材料になります。見やすくするときは、コピーに対して行います(証拠の写真を「加工した」と疑われたら)。
  • 商品は使わず、箱・緩衝材・伝票も含めて保管する。事務局から、商品回収センターへの送付を求められることがあります。

② 取引メッセージで出品者に伝える

どこが、どう違うのかを、写真を添えて具体的に伝えます。返事は送信から24時間が目安とされています。責める言い方は避け、事実と希望(返品・返金など)を書きます。取引メッセージは、最後のメッセージから2週間たつと使えなくなるので、やりとりはスクリーンショットで保存しておきます。

本日商品を受け取りました。商品ページの写真では傷のない表面でしたが、届いた商品は右側面に約2cmの擦り傷があります(写真を添付します)。説明にはなかったため、返品をご相談させてください。受取評価はまだ行っていません。

③ 事務局に問い合わせる・返品する

  • 話し合いで解決しないときは、商品の到着から14日以内に事務局へ問い合わせます。ヘルプセンターで対象の取引を選び、ガイドの下部の「お問い合わせはこちら」から送ります。
  • メルカリ便を使った取引では、問題箇所の画像の送付、商品の実物を商品回収センターへ送ること、本人確認を求められます。メルカリ便以外で、配送中に壊れた場合は、事務局は調べられないため配送会社に相談します。
  • 返品の流れ:出品者がキャンセル申請をし、購入者が同意してから返送します。出品者が返送された商品を受け取ったと操作すると、キャンセルが完了し、代金が戻ります。らくらく・ゆうゆう・エコメルカリ便の取引では、2026年3月2日から始まった送料無料の「匿名返品サービス」を使えます。

全額補償サポートの条件

メルカリは2025年7月1日から「全額補償サポートプログラム」を適用しています。購入者の補償範囲は支払い代金(割引クーポンの利用分を除く)で、上限金額はありません。次の5つをすべて満たす必要があります。

  1. アプリでかんたん本人確認(eKYC)を済ませている
  2. 配送方法に「メルカリ便」を使っている
  3. 配達完了日の翌日から14日以内に事務局へ問い合わせている
  4. 購入者ガイドラインを守って利用している
  5. 過去の取引も含めて、ルールと利用規約を守って利用している

申請は、問題箇所の画像を添付して行います。適用される場合は商品を商品回収センターへ送るよう案内され、期日までに対応しないと対象外になります。補償するかどうかは、事務局が状況を確認して判断します。

「イメージと違う」と「説明と違う」の違い

メルカリの購入者ガイドラインは、「届いた商品がイメージと違う」は購入者の都合にあたり、双方の合意がない限り返品できないとしています。一方、写真や説明になかった傷・汚れがある、色や型番が違う、という場合は、説明と違う商品として事務局に相談できます。

返品の相談ができるかの目安
届いた商品の状態扱いの目安
思っていた雰囲気と違う、写真より小さく感じる購入者の都合(イメージと違う)。双方の合意がない限り返品できない
写真にない傷・汚れ・破損がある説明と違う商品。取引メッセージで伝え、解決しなければ事務局へ
色・サイズ・型番が説明や写真と違う説明と違う商品。写真と並べて撮り、具体的に伝える
写真と別の物が届いた・偽物の疑いがある受取評価をせず事務局へ。商品回収センターでの確認になることがある

怪しい出品を通報する

メルカリでは、商品の画面右上の「…」(3点リーダー)から「通報」→「この商品を事務局に報告する」を選び、理由を選んで「事務局に報告する」を押します。理由の選択肢には「実物画像がない商品」のほか、偽ブランド品・著作権商標権侵害、他サービスへの誘導・直接取引などがあります。報告しても、必ず削除や制限が行われるわけではありません。

買ってしまった商品のトラブルは、通報ではなく、取引画面からの問い合わせで相談します。

Yahoo!フリマ・ラクマの場合

Yahoo!フリマ・ラクマの画像のルールと、説明と違う商品が届いたときの手順(2026年10月時点)
Yahoo!フリマラクマ
画像のルール商品の色・サイズ・型番・状態が、商品説明や画像と実物で異なる「事実と異なる表示」を禁止(ガイドライン細則、2026年8月27日改定)。手元にない商品の出品も禁止「必ず手元にある商品を自分で撮影して出品」。商品の一部を意図的に隠すなど全貌がわからない画像や、自分で撮っていない画像(権利者の許諾があるものを除く)を禁止
届いた商品が違うとき[受け取り連絡]を押さず、取引メッセージで出品者に伝える。入金を延長すると、出品者への入金は購入の29日後になる(延長ボタンは購入日の12日後まで)受取評価の前に、商品画像と異なっていないか確認する(受取評価は取り消せない)。受取評価の前なら、購入者は「トラブル報告」を使える
補償など「商品満足サポート」:購入後45日以内に、商品の写真と本人確認書類で申請。購入金額と同額の PayPay ポイント(上限1万円相当、年1回)。出品者が商品ページに載せていた画像では申請できない「イメージと違う」は返品が難しく、明らかに異なるものは返品の対象(公式ガイドの目安)
出品の通報商品説明の下の[違反報告]から(アプリ版のみ、販売中の商品が対象)商品ページの[…]から[問題を報告](iOS)/[問題のある商品を報告](Android)

Yahoo!フリマとラクマについては、生成AIの商品画像を名指しした規定は確認できませんでした(ラクマは、ディープフェイクのコンテンツそのものの出品を禁止しています)。条件は変わることがあるので、各サービスのヘルプで最新の内容を確かめてください。

偽物・詐欺が疑われるときの相談先

  • まず事務局(運営事業者)。国民生活センターは2025年9月2日の注意喚起で、トラブルになったら運営事業者に事情を伝え、鑑定サービスや補償制度の利用、調査への協力が得られないか確認するよう呼びかけています。2026年3月5日の「見守り新鮮情報」では、受取評価をした後で偽物と分かった事例も紹介しています。
  • 消費者ホットライン「188(いやや!)」:最寄りの消費生活センターなどを案内する全国共通の番号です。
  • 警察:お金をだまし取られた疑いがあるときは、最寄りの警察署か、警察相談専用電話「#9110」に相談します。警察庁は、出品ページの URL と画像、取引相手の情報、購入日時、振込などの記録、やりとりを時系列にまとめたものを残すよう案内しています。

やってはいけないこと

  • 確かめる前に受取評価をする。取引が完了すると、キャンセルできません。
  • 写真を加工して送る。傷を目立たせる補正やトリミングも、「事実と異なる加工画像」と受け取られるおそれがあります。元のファイルを送り、見やすくした画像は添えるだけにします。
  • アプリの外で取引する・直接お金を返してもらう。補償の対象から外れるおそれがあり、メルカリも外部への誘導や直接取引を禁止しています。
  • 評価欄や SNS で出品者を名指しで非難する。確かな根拠がないまま「詐欺」などと書くと、名誉毀損などの別のトラブルを招くおそれがあります。
  • 判定ツールの結果だけで「AI 画像だ」と決めつける。アプリから保存した画像は縮小・再圧縮されていて、どのツールでも誤りやすくなります。

PEA でできること・できないこと

PEA は、画像を性質の異なる8つの解析で調べ、AI による生成・加工の手がかりを1〜10のグレードと根拠で示す画像鑑定サービスです。商品が本物(正規品)かどうかを鑑定するサービスではありません。

  • 出品ページの画像を確かめられます。画像を保存して鑑定すると、AI による生成・加工の手がかりがあるかを、根拠つきで確かめられます(登録なしで1回お試しできます)。ただし、アプリやサイトから保存した画像は縮小・再圧縮されていて判断の材料が少なく、「判定外」や中間のグレードになりやすい点に注意してください。結果は、出品者に確かめるきっかけとして使い、それだけで相手を責めないでください。
  • 届いたときに撮った写真を、第三者が照合できる形で残せます。開封時に撮った元のファイルを鑑定すると、写真のファイルのハッシュ値(SHA-256)と鑑定の内容に、電子署名と第三者のタイムスタンプ(RFC 3161)が付きます。7日以内に鑑定書(1件¥1,000)にすると、事務局や弁護士などが、証明書番号で照合のページから発行日時・ハッシュ値・タイムスタンプの時刻を確かめられます。「加工した写真では」と言われたときにも、鑑定の結果が説明の材料になります。
  • 全部の写真を鑑定書にする必要はありません。問題の箇所がはっきり写った1〜数枚に絞るのが現実的です。
  • 写真のファイル(JPEG・PNG・HEIC、25MB まで)が対象です。開封の動画は鑑定できないので、元のファイルのまま保存してください。

PEA は、商品が本物かどうか、写真の商品と届いた商品が同じ個体か、誰が撮った写真か、撮影日時は証明できません。示せるのは、写真のファイルが鑑定の時点で存在し、以後変わっていないことと、鑑定の内容です。鑑定書のタイムスタンプは、総務大臣の認定を受けたタイムスタンプではありません。事務局や警察がそれをどう評価するかは保証できません。出品者として、発送前の写真ですり替え・返品詐欺に備える方法もあわせてご覧ください。

よくある質問

メルカリで AI 画像を使った出品は禁止されていますか?

メルカリは2026年3月25日の公式のお知らせで、「生成AIで作ったイメージ画像や、強い加工を施した画像のみの掲載で出品をしないでください」とし、イメージ画像を使う場合も必ず実物の写真を載せるよう求めています。画像を加工して本来ある傷や汚れを消すことは禁止です。出品者ガイドラインも、手元にある商品の写真を載せるよう定めています。

写真と違う商品が届いたら、どうすればいいですか?

受取評価をせず、開封の様子と問題の箇所を写真・動画で記録し、取引メッセージで出品者に具体的に伝えます。話し合いで解決しないときは、商品の到着から14日以内に事務局へ問い合わせます。取引が完了するとキャンセルできず、受取評価をしなくても一定の時間がたつと自動で完了する(らくらくメルカリ便は配達完了の2日後の13時以降が目安)ので、届いたらすぐに確かめてください。

「イメージと違う」という理由で返品できますか?

メルカリの購入者ガイドラインでは、「届いた商品がイメージと違う」は購入者の都合にあたり、双方の合意がない限り返品できません。一方、写真や説明になかった傷・汚れがある、色や型番が違う、という場合は、説明と違う商品として出品者や事務局に相談できます。

AI 画像だけの怪しい出品は通報できますか?

できます。商品の画面右上の「…」から「通報」→「この商品を事務局に報告する」を選び、理由の「実物画像がない商品」などを選んで報告します。報告しても、必ず削除や制限が行われるわけではありません。購入前なら、出品者に実物の追加の写真を頼むのも一つの方法です。

メルカリの全額補償サポートを受けるための条件は?

2025年7月1日から適用されているプログラムで、購入者は支払い代金(割引クーポンの利用分を除く)が補償範囲です。かんたん本人確認(eKYC)、メルカリ便の利用、配達完了日の翌日から14日以内の問い合わせ、購入者ガイドラインと利用規約を守った利用、という条件をすべて満たす必要があります。購入者ガイドラインは、商品説明や画像から詳細を確認できない商品を購入した場合は対象外としています。

出典