送り方ごとに、撮影日時・位置情報は残るか(一覧)

写真のファイルには、撮影日時・機種・位置情報(GPS)などの撮影情報(Exif)が書き込まれています。この記録が相手に届くかどうかは、写真の送り方で変わります。主な送り方をまとめると次のとおりです。

送り方ごとの撮影日時・位置情報の残り方(2026年10月時点で確認できた範囲)
送り方撮影日時位置情報根拠
LINE のトーク(標準画質)消える消えるLINE は公式に説明していない。第三者の複数の検証で一致
LINE のトーク(オリジナル画質)検証によって結果が違う残ったという報告は見つからない2019年の検証では撮影日が残り、2025年の検証では空欄
LINE のアルバム「詳細情報」の「作成日時」で確認できる—LINE の公式ヘルプ。オリジナル画質でも「メタデータは一部消失する可能性」あり
メールの添付残る残るGoogle フォトのヘルプ・2025年の論文
iPhone のメッセージ・AirDrop残る残る(送る側が「オプション」で外さない限り)Apple の公式ガイド
X・Instagram への投稿消える消える第三者の検証・2025年の論文
スクリーンショットスクショを撮った時刻記録されない元の写真の撮影日時は引き継がれない

サービスの仕組みは予告なく変わることがあります。手元に届いたファイルで確かめるのが確実です(確認ツールで見る方法)。

LINE で送った写真の撮影日時は、相手にバレる?

自分が送った写真を、相手がいつ撮ったものか知ることができるかは、送り方で変わります。

  • トークでふつうに送った(標準画質):撮影日時も位置情報も消えるという検証で一致しており、届いた画像からはわかりません。トーク画面に出るのは送った時刻です。
  • トークでオリジナル画質で送った:検証によって結果が違います(2019年の検証では撮影日が残り、2025年の検証では空欄)。わからないとは言い切れません。
  • アルバムに追加した:LINE の公式ヘルプによると、写真を選んで「詳細情報」の「作成日時」から撮影日時を確認でき、撮影順に並び替えることもできます。アルバムの写真は、トークのメンバー全員が見られます。
  • メールの添付・AirDrop などで送った:元のファイルのまま届くため、撮影日時や位置情報が残ることがあります。

記録が消えていても、写っている季節や服装、画面の時計などから、いつごろの写真か推測されることはあります。

LINE で送られてきた写真の撮影日時はわかる?

LINE は、トークで送った写真の撮影情報(Exif)をどう扱うかを、公式ヘルプで説明していません。以下は、LINE の公式ヘルプと、第三者が実際に送って確かめた検証記事をもとにしています。

ふつうに送られた写真(標準画質)

標準画質で送られた写真は、撮影日時も位置情報も消えるという検証で一致しています。2018年の検証(iOS 11・LINE 8.11.1)でも、2025年の検証(iOS 版 LINE 15.1.1)でも、受け取った写真の撮影日は空欄か、送られた日になっていました。

  • LINE のトーク画面に出る時刻は、送られた日時で、撮った日時ではありません。
  • 受け取った写真を端末に保存すると、iPhone は「写真」アプリ、Android は「画像」の「LINE」フォルダに入ります(LINE の公式ヘルプ)。

オリジナル画質で送られた写真

送る側が「オリジナル画質」を選んだ場合、撮影日時が残るかどうかは検証によって結果が違います。2019年の検証では撮影日などが見え、緯度・経度は見えませんでした。2025年の検証では、オリジナル画質でも撮影日は空欄でした。位置情報が残ったという報告は見つかりませんでした。

LINE のバージョンや端末で変わる可能性があるため、「オリジナル画質なら撮影日時がわかる」とは言い切れません。届いたファイルで確かめてください。

アルバムの写真

アルバムは、公式ヘルプに説明があります。写真を選び、右上のメニューの「詳細情報」の「作成日時」で、撮影日時を確認できます。ただし、次の点に注意してください。

  • オリジナル画質でアルバムに追加できるのは、LYP プレミアムなどの会員だけです。その場合も、LINE は「写真のメタデータは一部消失する可能性があります」と案内しています。
  • トークからアルバムに移した写真は、作成日時が登録した時刻になるという検証があります。

撮影日時・位置情報の調べ方

iPhone の「写真」アプリで見る

「写真」アプリで写真を開き、上にスワイプするか、ⓘ(情報)ボタンをタップします。撮影日時、撮影したデバイス、レンズなどのカメラ情報、撮影地が表示されます(Apple の公式ガイド)。

LINE から保存した写真に出る日付は、撮った日ではなく保存した日のことがあります。撮影日時の記録がない画像を保存すると、「写真」アプリには保存した日が表示されるという報告があります(Apple は公式に説明していません)。表示されている日付だけで「この日に撮った」と判断しないでください。

Android(Google フォト)で見る

Google フォトで写真を開き、上のその他アイコンから「概要」をタップするか、上にスワイプします。撮影日時や撮影場所などの情報が表示されます(Google フォトの公式ヘルプ)。機種のギャラリーアプリでも、写真の「詳細」などから確認できます。

ファイルそのものを確認ツールで見る

スマートフォンのアプリの表示は、端末が補った日付が混ざることがあります。ファイルに本当に記録が残っているかは、確認ツールで開くのが確実です。PEA の写真の撮影日時・位置情報の確認ツールは、登録不要・無料で使えます。画像はお使いのブラウザの中だけで読み取り、PEA のサーバーにも外部のサービスにも送信しません。

  1. LINE で受け取った写真を端末に保存する(パソコンなら、LINE からダウンロードする)
  2. 確認ツールを開き、「写真を選ぶ」から保存した写真を選ぶ
  3. 「撮影日時」と「位置情報(GPS)」の欄を見る。「記録なし」なら、そのファイルには撮影日時・位置情報が残っていません

LINE の写真から位置情報はバレる?

LINE のトークで送った写真は、位置情報が消えるという検証で一致しており、残ったという報告は見つかりませんでした。ただし、次の場合は注意が必要です。

  • メールの添付や AirDrop など、ほかの方法で送った写真には位置情報が残ることがあります。Apple は、写真を共有すると日付・時刻・場所・デバイスなどのメタデータも共有されると案内しています。iPhone では、共有の「オプション」で「位置情報」をオフにできます。
  • 位置情報が消えても、写真に写っているものから場所が分かることがあります。窓の外の景色、看板、制服などに注意してください。

送る前に位置情報を消す方法は、写真の位置情報を消す方法で、iPhone・Android・パソコン別に解説しています。

撮影日時がわかっても、それだけでは証明にならない

撮影日時の記録が残っていても、それだけで「この日に撮った」と証明できるわけではありません。

  • あとから書き換えられます。iPhone の「写真」アプリには「日付と時刻を調整」の機能があり、Google フォトでも日時を編集できます。米国のデジタル証拠の専門家団体 SWGDE も、メタデータは削除・編集できると注意しています。
  • 端末の時計がずれていれば、記録もずれます。Google は、日時の設定が違う端末から取り込んだ写真には間違った日時が付くことがあると案内しています。
  • 撮影日時の項目には時差が含まれません。標準時との差は別の項目に記録され、その項目がなければ、どの国の時刻かはわかりません。

裁判では:日時を書き換えるソフトの入手は比較的容易だと認めつつ、ソフトがあるというだけでは改ざんを疑う具体的な事情にはならないとして、改ざんの主張を退けた判決(水戸地裁平成23年5月20日)が紹介されています。撮影日時の記録は判断の材料の一つになりますが、争いになったときは、ほかの証拠と合わせて説明できるようにしておくことが大切です。

スクリーンショットの日時は「スクショを撮った時刻」

写真をスクリーンショットで保存すると、ファイルに記録されるのはスクリーンショットを撮った時刻です。元の写真の撮影日時や位置情報は引き継がれません。LINE のトーク画面のスクリーンショットも同じで、画面に写っている送信の時刻とファイルの日時は別のものです。スクリーンショットを証拠として残すときの注意は、スクショは証拠になる?で解説しています。

日付が大事な場面での確かめ方・残し方

浮気の証拠、取引のトラブル、事故や賃貸の写真など、「いつ撮ったか」が問題になる場面では、次の順で考えてください。

  1. 相手から届いた写真なら、元のファイルを頼む。LINE ではなく、メールの添付や AirDrop(iPhone の場合は「すべての写真データ」)で送ってもらうと、撮影日時が残ったファイルを受け取れることがあります。
  2. 写真の中身からも日付を確かめる。天気、季節、写っている新聞・レシート・画面の日付など、ほかの記録と矛盾がないかを見ます。
  3. 自分で撮った写真は、元のファイルを編集せずに残し、早めに「その時点で存在した」ことを固定する。ファイルのハッシュ値と第三者のタイムスタンプがあれば、遅くともその時点でファイルが存在し、その後変わっていないことを第三者が確かめられます。

日付の示し方は写真の日付を証明するにはで、LINE のトークを証拠として残す方法は浮気・不貞の証拠はLINEだけで足りる?で、トーク画面の偽造の見分け方はLINEトークの偽造の見分け方で詳しく解説しています。

PEA でできること

  • 撮影日時・位置情報・ハッシュ値の確認(無料・登録不要):確認ツールで、届いたファイルに残っている記録を、ブラウザの中だけで確かめられます。
  • AI による生成・加工の手がかりの鑑定(登録なしで1回お試し、登録後は1日1件まで無料):届いた写真が本物かどうかを確かめたいときは、PEA の鑑定を使えます。
  • 鑑定書(1件¥1,000):ファイルのハッシュ値・電子署名・第三者のタイムスタンプで、鑑定した時点のファイルの状態を封印します。照合ページで、第三者が証明書番号から確かめられます。撮影日時そのものを証明するものではありませんが、「遅くとも鑑定した時点でそのファイルが存在し、以後変わっていない」ことを示せます。

よくある質問

LINEで送られてきた写真の撮影日時はわかりますか?

ふつうに送られた写真(標準画質)は、撮影日時が消えていることがほとんどで、わかりません。LINEは公式に説明していませんが、第三者の検証で一致しています。トーク画面に出る時刻は送られた日時です。オリジナル画質で送られた写真は、検証によって結果が違います。届いたファイルを確認ツールで開くと、撮影日時が残っているかを確かめられます。

LINEで送った写真がいつ撮ったものか、相手にバレますか?

トークでふつうに(標準画質で)送った写真は、撮影日時が消えるという検証で一致しており、届いた画像からはわかりません。オリジナル画質で送った写真は、検証によって結果が違います。アルバムに追加した写真は、LINEの公式ヘルプによると「詳細情報」の「作成日時」で撮影日時を確認でき、トークのメンバー全員が見られます。メールの添付やAirDropで送った元のファイルには、撮影日時が残ることがあります。

LINEで送った写真から位置情報はバレますか?

トークで送った写真は位置情報が消えるという検証で一致しており、残ったという報告は見つかりませんでした。ただし、メールの添付やAirDropなど、ほかの方法で送った写真には位置情報が残ることがあります。また、位置情報が消えても、写真に写っている景色や看板から場所が分かることがあります。

iPhoneの写真アプリに出る日付は撮影日ですか?

撮影日時の記録が残っている写真なら撮影日です。LINEから保存した写真など、撮影日時の記録がない画像では、保存した日が表示されるという報告があります。ファイルに撮影日時が残っているかは、確認ツールで確かめるのが確実です。

LINEのアルバムの写真の撮影日時はわかりますか?

LINEの公式ヘルプによると、アルバムの写真を選び、右上のメニューの「詳細情報」の「作成日時」で確認できます。ただし、オリジナル画質で追加できるのはLYPプレミアムなどの会員だけで、その場合も写真のメタデータは一部消失する可能性があると案内されています。

撮影日時がわかれば、いつ撮った写真か証明できますか?

それだけでは証明になりません。撮影日時はiPhoneの「日付と時刻を調整」やGoogleフォトの日時の編集で書き換えられ、端末の時計がずれていれば記録もずれます。日付が大事な場面では、相手に元のファイルを頼む、写真の中身とほかの記録を照らし合わせる、自分で撮った写真はハッシュ値と第三者のタイムスタンプで早めに固定する、といった方法を組み合わせてください。

出典