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SynthID とは
Google DeepMind の説明では、SynthID は AI で作った画像・音声・文章・動画に直接埋め込む電子透かしで、人には見えず、SynthID の技術で検出できます。画像と動画の透かしは、切り抜き、フィルター、フレームレートの変更、非可逆圧縮といった加工に耐えるように作られています。2023年8月に、Google Cloud の画像生成AI(Imagen)向けに始まりました。
SynthID を入れている AI
| 会社 | 内容 |
|---|---|
| Gemini アプリなどで作ったり編集したりした画像・動画・音声・文章 | |
| OpenAI | 2026年5月から、ChatGPT・Codex・OpenAI API で作った画像に。7月から音声にも |
| NVIDIA | 動画などの生成モデル(Cosmos)。Google 以外で最初に SynthID を採用したと発表(2025年3月) |
| Kakao(韓国) | 2026年後半から画像・動画のモデルに導入すると発表 |
| Apple | Image Playground で作る画像と、「写真」アプリで Apple Intelligence を使って編集した写真に入れると発表(2026年6月。iOS 27 とともに今秋提供) |
ここにない生成AIの画像には、SynthID は入っていません。
SynthID の確かめ方
① SynthID Detector(synthid.com)
- 対象:Google と提携先(OpenAI・NVIDIA・Kakao。Apple は今後)の AI で作られた画像・動画・音声。2026年10月7日に、世界中で誰でも使えるようになりました(英語)。
- 使い方:synthid.com でファイルをアップロードします。初めて使うときは利用規約への同意が必要で、1日に使える回数には上限があります。
- 結果:画像は透かしが見つかったか(Watermark detected / not detected)、動画・音声は透かしが入っている区間を示します。
- ファイルの扱い:サイトの説明では、アップロードしたファイルは結果を返した直後に削除され、照合のための署名だけが24時間保存されます。
- 対応形式:画像は JPEG・PNG・WebP・HEIC など、動画は MP4・MOV・WebM、音声は WAV・MP3 などです(2026年10月時点の画面の表示)。文章は今のところ対象外です。
② Gemini アプリ
- 対象:Google の AI で作られたものだけです(提携先の AI のものは対象外)。画像は2025年11月、動画は2025年12月、音声は2026年2月から確かめられるようになりました。
- 使い方:Google アカウントでログインし、「ファイルを追加」からアップロードして、「これは AI で生成されたもの?」などと質問します。
- 上限(Gemini のヘルプ):1回に1ファイルで100MB以下。動画は90秒未満、音声は1時間未満。24時間で画像・動画・音声それぞれ約10回まで。
- スクリーンショットのとき:画像の周りをぴったり切り取ります。複数の画像を並べたものは確かめられません。
わかること・わからないこと
| わかること | わからないこと・注意 |
|---|---|
| 透かしが見つかれば、SynthID を入れている AI(Google と提携先)で作られた・編集された可能性が高い | AI 画像全般の判定ではない。SynthID を入れていない生成AIの画像には透かしがない |
| 動画・音声では、透かしが入っている区間 | 透かしが見つからなくても、AI で作られていないとは言えない(他の AI で作られた可能性がある) |
| 加工を何度も重ねると、透かしが検出されなくなることがある。小さすぎる編集などは判定できないことがある | |
| ごくまれに、透かしのないものに反応することがある(誤検出) |
synthid.com の説明も、判断する前に複数の材料を集めることを勧めています。透かしの結果だけで、人を責めたり処分したりしないでください。判定ツールの限界はAI画像判定ツールの精度はどのくらい?で解説しています。
C2PA(コンテンツクレデンシャル)との違い
- SynthID:画像そのものに埋め込む、目に見えない透かし。画像を保存し直したり、多少加工したりしても残るように作られています。
- C2PA:撮影や生成・編集の記録を、電子署名つきのデータとして画像に付ける規格。SNS などでデータが消されると、確かめられなくなります。
Google は両方を使っています。Gemini アプリで作ったり編集したりした画像などには SynthID と C2PA の両方が入り、目に見える透かしを消す設定にしても、SynthID と C2PA には影響しないと説明しています。Pixel 10 のカメラで撮った写真には、C2PA のコンテンツクレデンシャルが付きます。詳しくはC2PA(コンテンツクレデンシャル)とはをご覧ください。
文章の SynthID
SynthID には文章向けの透かしもあり、Google は2024年10月に、開発者が使えるよう Hugging Face などで公開しました。Gemini アプリと Web 版で作った文章が対象です。ただし、2026年10月時点の SynthID Detector は、文章の確認には対応していません。
PEA での扱い
PEA の鑑定では、画像に埋め込まれた印(電子透かし・AI 生成の記録)で AI による生成を確認できた場合は、その印に基づいて判定します。印が見つからない画像は、電子署名(C2PA)や撮影情報の有無と、性質の異なる8つの解析の結果をもとに、確認できた事実と気になる所見を分けて示します。どの方法にも見逃しや誤りがありえます。
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よくある質問
SynthID とは何ですか?
Google DeepMind が開発した、AI で作った画像・音声・文章・動画に埋め込む目に見えない電子透かしです。人には見えず、SynthID の技術で検出できます。画像と動画の透かしは、切り抜き、フィルター、非可逆圧縮といった加工に耐えるように作られています。
SynthID はどうやって確かめられますか?
SynthID Detector(synthid.com)にファイルをアップロードすると、Google と提携先(OpenAI・NVIDIA・Kakao、今後 Apple)の AI で作られたものか確かめられます(2026年10月7日から誰でも利用可、英語)。Gemini アプリでも、画像・動画・音声をアップロードして「これは AI で生成されたもの?」と聞くと、Google の AI で作られたものか確かめられます。
SynthID が見つからなければ、本物の写真ですか?
いいえ。Google は、SynthID Detector は AI 全般の判定ツールではなく、透かしが見つからなくても他の AI で作られた可能性があると説明しています。加工を何度も重ねると透かしが検出されなくなることもあります。撮影情報、電子署名(C2PA)、画像検索、入手の経緯など、ほかの材料と合わせて判断してください。
Gemini アプリでの SynthID の確認に上限はありますか?
Gemini のヘルプでは、1回に1ファイルで100MB以下、動画は90秒未満、音声は1時間未満で、24時間に画像・動画・音声それぞれ約10回までとされています。Gemini アプリで確かめられるのは、Google の AI で作られたものだけです。
SynthID と C2PA の違いは?
SynthID は画像そのものに埋め込む目に見えない透かしで、保存し直したり多少加工したりしても残るように作られています。C2PA は撮影や生成・編集の記録を電子署名つきのデータとして付ける規格で、SNS などでデータが消されると確かめられなくなります。Google は Gemini アプリで作った画像などに両方を入れています。
出典
- Google DeepMind: Google SynthID
- Google DeepMind: Identifying AI-generated images with SynthID(2023年8月29日)
- Google: Google expands SynthID Detector for AI content(2026年10月7日)
- SynthID Detector
- Google: How we’re bringing AI image verification to the Gemini app(2025年11月20日)
- Google: You can now verify Google AI-generated videos in the Gemini app.(2025年12月18日)
- Gemini アプリ ヘルプ: AI 生成の画像、動画、音声を検証する
- Gemini アプリ ヘルプ: Gemini アプリでウォーターマークの設定を管理する
- Google: How Pixel and Android are bringing a new level of trust to your images with C2PA Content Credentials(2025年9月10日)
- Google for Developers: Evolving the Responsible Generative AI Toolkit with new tools for every LLM(2024年10月23日)
- OpenAI: より安全で透明性の高い AI エコシステムに向けて、コンテンツ来歴の取り組みを前進(2026年5月19日)
- NVIDIA: NVIDIA, Alphabet and Google Collaborate on the Future of Agentic and Physical AI(2025年3月18日)
- Kakao: 카카오, 구글 딥마인드와 손잡고 AI 콘텐츠 투명성 강화 나선다(2026年5月20日、韓国語)
- Apple: Apple Intelligence brings powerful AI capabilities into everyday experiences(2026年6月8日)